家具

私が持ち歩いている家具の中で、ひときわ大きいダイニングテーブルと2脚の椅子。これは、お母さんがお嫁さんのときに持ってきたものだそう。
小さいときから何故か好きで、よくこの椅子にのぼっていたなぁ。台所でご飯の準備をするお母さんと話をしながら(というか、その日の出来事をひたすらしゃべりまくるだけなんですけど)その椅子に座って飲み物(大抵はココア)とお菓子(お母さんの蒸しパン)を食べるのが好きだった。
弟が生まれた年にそのダイニングテーブルはやけどをした。原因は私なんですけどね。お母さんが入院をしているので残された妹とお父さんとお留守番をしていまして・・・。お母さんがお茶を入れるように私もお父さんにお茶を入れようと頑張ったわけです。(なんていいこ。)ふつふつと沸くお湯の入ったやかんをダイニングテーブルに置いた私のせいで、台の上にはまぁるい形がくっきりと残ってしまいました。今でも・・・。ごめんね。
それから2年ほどして椅子の布が張り替えられたのも覚えている。その前まではバラか何かのお花が大きく描かれていて、小さいながらに品の良い模様だと思っていた。ところが弟が食べ物を手に持ち前掛けには収まらないぐらいのよだれをたらして(きれいな表現が思いつかない。)伝い歩きをするようになってから、見る見るうちにその品の良い椅子は薄汚れていったわけです。そこで、日曜日にお父さんがその布をはがして、汚れていない布に張り替えたのですがお世辞にも『品の良い』ものではなくて・・・。はっきり言うとイヤ。だった。それからそのまま。ずぅーっとそのまま。一人暮らしをはじめて勉強机を買うか悩んでいるときにもらった(母親は貸したと言い張るが・・・。)のですが、それでもそのままだった。
それが先日張り替えたのです。今度は白。すぐ汚れるかも知れないけど、あの濃い茶色には絶対に白が似合う!ということで白。ちょっとは可愛くなったかな。色々思い出があるだけに大切に可愛がって使いたいなと思うのです。