月 

7時ごろ高速を移動中に太陽とは反対のほうがやけに明るくてなんだろう・・・。と、思いながら、走っていると、山と雲の陰からびっくりするほどの至近距離に月が姿を見せた。あんまり大きすぎて驚いた。もし効果音がある(見える、漫画のように)とするならばやっぱり『ドォーン』となるかしら。そんな登場の仕方。
なんというか、それは、力がみなぎっているというか、でも、ぎらぎらはしていなくて、ワイルド・・・???いや、産まれたてといった感じかしら。そんな感じ。久々に本当にすごい!と思ったようで、片っ端から友人に電話をかけた。『すごいよ!窓を開けて空を見て!!』って。そんなどうでもよい電話に付き合ってくれるか、共感してくれるか(『あー月でしょ?私も見てた! 』なんて言われたらテンションはうなぎのぼり)する友人たちがいてありがたいなぁ。と思う。
そういえば大学生の時にまたしても飲みながら、友人に対するイメージを語り合っていた。お互いがお互いに抱くイメージは(動物だったり、置物だったり、いろいろ)突拍子もないものが多いが、それぞれにそれぞれの理由なり根拠なりがあって、それを披露しあっていた。そのうち私のイメージについてそれぞれ無責任に発言し合って楽しんだ。たくさん聞いて理由も聞いて納得したが、忘れてしまった。一つ忘れられないのが、一人の後輩に『月みたいですよね。』といわれたこと。理由はないそうだ。
ちょっとお月様には憧れるし、あれに会うとテンションがあがる。夜に一人でえらいなぁ。と。男性か、女性かと言えば女性っぽいのでかっこいいなぁ。とも思う。その後輩の月に対するイメージが分からないのでなんとも言えないが、私自身が嬉しかったのでそれ以上は聞かなくてもいいや。今でも私はそのイメージだろうか。だったら尚嬉しい。